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973話

「彼女の言うとおり、離婚は両家にとって不利益だが、もう一緒にやっていけないなら、離婚するしかないだろうな」安大壮が言った。

「それが方法じゃないか?兄貴、俺はまだ兮兮のことを愛してるんだ。ただ彼女の前だと自信がなくなるんだよ。茹雲といる時だけ、男としての喜びを感じられる。本当に、兮兮のことも手放したくない。でも彼女に愛されるようにできないし、もう俺にはどうすることもできないんだ!兄貴みたいな強い男が彼女を抱いたと思うと、俺には彼女を喜ばせることなんてできないって思えてくる。彼女は俺と一緒にいて一度も絶頂に達したことがない。それは痛いほどわかってる。以前は励ましてくれたけど、最近じゃ俺が存在し...