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76話

「五人とも、あんなに楽しそうに酒を飲んでいたのに、俺の嫁の桂枝はどこだ？今、どこにいるんだ？」

「彼女も何処かの部屋に閉じ込められているのか？」

「女一人なら、閉じ込められたら相当怖がっているだろうな」

安大壮はあれこれ考えた末、この事態はあまりにも不可解だった。安大軍以外に、誰が自分を拘置所に閉じ込めるだろうか。自分は何も法を犯していない。もし安大軍でなければ、彼との関係を考えれば、誰も自分をこんな目に遭わせる勇気はないはずだ。秀水賓館の人間なら誰でも、自分が安県長の一族だと知っているはずだ。

だから安大壮は最終的にほぼ確信した。自分が拘置所に閉じ込められたのは、間違いなく安大軍の仕業だ。...