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622話

「気持ちいいでしょう?師太、幸せ?」安大壮は彼女の耳元で意地悪く笑いかけた。

了尘師太は頷くしかなかった。安大壮はさらに口に出して言うよう促し、彼女は恥ずかしそうに「うん!」と応えるしかなかった。

「師太、聞かせてほしいな。『とても幸せ』って」安大壮はそう言いながら、奥へと力強く一突きした。

「んあっ!貧尼はとても幸せです!」了尘は最も深いところを突かれ、思わずそう答えてしまった。

「ふふ、それでこそだ。さもないと安大壮のさっきの奮闘に申し訳が立たないよ。どれだけ頑張ったと思う?」

「施主様、もうやめてください。さっき、貧尼の声は大きかったでしょうか?静心たちに聞こえてはいないでしょ...