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620話

「香草、安心して、安大壮はお前たち一家を見捨てたりしないから。泣くのはもうやめて、今、安岩はどうだ?」

「今、寝ついたところよ。痛がってるわ!麻酔が切れたら、痛くてたまらないって。あなたを呼んでくるように言われたけど、あなたも一日中疲れてるだろうから、きっと休んでるって言ったの。そしたら私が彼のことを心配してない、死んでほしいんだって怒られちゃって。そんな気持ちあるわけないのに…」香草は涙ながらに言った。

「大丈夫だ。これからは彼が呼べと言ったら、すぐに呼びに来てくれ。今の彼は感情の起伏が激しいのは当然のことだ。気にするなよ。日々は必ず良くなっていくから。この二、三日は俺が夜もここに泊まる...