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62話

幸い安晴は手術のことで頭がいっぱいだったので、あまりこのことを気にしていなかった。

二人が秀水ホテルに着くと、中の警備員は彼のことをすでに知っていて、安大壮がまた美しく清楚な少女を連れて部屋を取りに来たのを見て、皆驚いた様子だった。

しかしホテルのマネージャーは二人を熱心に迎え、彼一人の身分証明書で手続きを済ませ、二つのルームカードを渡した。周囲の複雑な視線の中、安大壮と安晴はエレベーターに乗り込んだ。

彼らの部屋は隣同士で、1303号室と1304号室だったが、実際には二人は一つの部屋しか使わず、二人とも303号室に入った。豪華な部屋に入ると、安晴の美しい瞳が輝き始めた。広いシモンズのベ...