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609話

でも、彼のあそこは助からないだろう。ペニスの神経組織はすべて壊死しており、再生の可能性もない。つまり、彼は今後、男としての役目を果たせなくなるだろう。

「えっ?そんな…安先生、一縷の望みもないのですか?うちの安岩はまだ三十歳ですよ!」安民は愕然として尋ねた。

香草はさほど落胆した様子を見せなかった。彼女に暴力を振るっていたこの男を、彼女はとうに愛さなくなっていた。これでむしろ良かった。今後は彼に苦しめられることもなく、安心して大壮と関係を続けられる。だから彼女は何の未練もなく言った。「おじさん、それでも安岩は命が助かったんですよ。それに、私たちにはもう二人の子供がいるんですから、家系は続い...