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5話

安大壮のあの硬いものがまだ彼女に押し当てられたままで、引き下がる気配がないのを見て、蘭子は不機嫌そうに言った。このままこすり続けるなら、彼女自身が彼のズボンを引き裂いてしまうだろう。だが、それは間違いなく彼女の尊厳への挑戦だった。

「わかったよ!義姉さん、さっきの約束覚えておいてよ。今夜は夫婦になるんだ。もし戸を開けてくれなかったら、俺は外で叫ぶからな。もう、どうなってもいいんだ。義姉さん、俺はあんたが好きすぎるんだ!このままあんたと寝られないなら、俺、気が狂っちゃうよ」

「わかったわかった、わかったから!早く降りてちょうだい!お願いだから!夜には必ず戸を開けておくから、それでいい?」

「うん!義姉さん、それでこそだ」そう言いながら、安大壮はようやく名残惜しそうに蘭子の香り漂う体から離れた。

蘭子は彼の股間にあるズボン越しに映し出された逞しいものをちらりと見た。

先ほど安大彪が彼を川に沈めようとして、裸にして縛り付けていた時の彼の股間にあったものを思い出すと、心が蕩けるようで、体はすでに強い反応を示していた。

彼女は自分の半年以上も男性への渇望がなかった心に、再び火が灯ったことに気づいた。

蘭子は顔を真っ赤にしてベッドから降り、急いでかがんで安大壮のために医学書を探し続けた。

安大壮は彼女の突き出た丸くて上向きのお尻を渇望するように見つめ、自分を抑えきれず、思わず再び背後から彼女を抱きしめ、まだ収まっていない自分のものを彼女の股間に押し当てた。

「ん、あぁ!大壮、また何するつもり?夜に戸を開けておくって言ったでしょ?」

蘭子は震えながら言った。今の彼女は安大壮の動きに抵抗できなかった。特に安大壮が後ろから抱きしめ、押し当てるのに、彼女は特に弱く、たちまち全身から力が抜け、彼の強い攻めに体が求めていた。

「義姉さん、俺、もう我慢できないんだ。先に入れさせてくれない?」安大壮は震える声で言った。

「だめよ、夜にして!今は絶対だめ。ほら見て、お姑さんがもう庭に入ってきたわ。早く離して!」

安大壮はそれが嘘だと知らず、慌てて蘭子から手を放した。蘭子はすぐに横へ飛びのき、怒って彼を指さして叱った。

「このロバの糞みたいな奴!本当に命知らずね!義姉の立場を少しも考えないの?さっさと出て行きなさい。義姉が見つけたら持っていくわ。今日、桂枝姉さんと結婚証明書を取って義姉に見せたら、今夜は必ず開けておくから!」

「もし桂枝姉さんと結婚証明書を取らないなら、義姉は死んでもあんたを受け入れないわよ。自分で考えなさい!」

蘭子の譲れない態度に、安大壮はこれ以上無茶ができなくなり、一言残して部屋を出た。

「わかった、俺、安大壮は約束を守る。今日必ず桂枝姉さんと結婚証明書を取るよ。でも義姉さん、その時、あんたが同意しようがしまいが、今夜は必ずあんたの男になる。俺の初めては必ず義姉さんとじゃなきゃダメなんだ」

蘭子は呆然と安大壮の逞しい背中が彼女の寝室から去っていくのを見つめ、心は混乱の極みだった。

先ほど起きたことすべてが彼女の予想外だった。自分が安大壮というロバの糞のような男に目をつけられるとは思ってもみなかった。彼の口ぶりと、彼女を見つめる時の彼女を一口で飲み込みたいような様子から、彼が本気だと信じざるを得なかった。

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