Read with BonusRead with Bonus

494話

「お前が好きなものを選びなさいよ！お金のことは気にしなくていいから」安大壮は言った。

「ほんと？大壮お兄ちゃん、熱でもあるの？」翠云はくすくす笑いながら、彼の体を寄り添うように腕で抱き寄せた。

「ふふ、選んでみれば分かるだろ？」安大壮も実は翠云にこうして抱きつかれるのが好きだった。まるで都会の男が女の子と遊んでいるみたいで。何より彼女の体から漂う処女の香りが魅惑的で、今夜は絶対に彼女を抱かなければ馬鹿だ。明らかに翠云は本気で自分のことを好いているのだから。

「大壮お兄ちゃん、そんな気持ちだけで十分よ。買わなくていいの、私自分で買えるから。山の人たちがお金を稼ぐのがどれだけ大変か分かってるわ。一...