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430話

「でも内線電話で彼女に伝えることはできますよ。あなたが外で待っていると。彼女は退勤したらきっと会いに来ますよ。お名前は？」

「ありがとう。私は安という者だと伝えてくれれば、彼女にはわかるはずだ。本当に感謝するよ、兄弟。彼女の退勤時間はいつだい？」

「六時半です。あと一時間ちょっとですね。外で待っていてください」警備員はそう言うと、中に入っていった。

安大壮は彼ともう少し話して、この工場の状況について知りたかったのだが、相手はまったく相手にしなかった。仕方なく、彼はこの工場を一周してから戻ってきた。時計を見ると、もうすぐ六時だった。確かにこの工場は相当大きいようだ。

さらに四、五十分待つ...