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409話

王俊博は彼女に安大壮としばらく話をしていてほしいと言い、自分は服を着替えに中へ入った。彼は安大壮を山口まで送るつもりだった。

王俊博が部屋に入るなり、趙兮の表情は一気に曇り、泣きそうな顔になった。「大壮お兄ちゃん、あなたが行ってしまうのが寂しいわ。一緒に行ってもいい?俊博には実家に帰ると言えば...」

「兮兮、それは絶対にダメだよ。俺だって秀儿を見つけられるかどうか、どれくらいかかるかも分からないんだ。君がついてくるなんてできないよ。それに、今の俊博は君を本当に必要としている。君がいなくなったら彼はどうするんだ?」安大壮は彼女の考えをきっぱりと否定した。

「でも毎日あなたのことを考えてし...