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381話

安大壮は悪戯っぽく笑いながら言うと、静心は口元を押さえて笑い続けた。

そして、二人は山を登り始めた。安大壮に殴られた静心は明らかに体力が落ちていた。空腹を感じた安大壮は彼女の遅さにイライラし、さっきから彼女を背負って山を登り、ようやく山頂に着くと、二つの質素な小屋が見えてきた。

目の前には払子を手にした二人の小さな尼僧が立っていた。どちらも二十歳前後で、確かに清楚で美しく、とても愛らしい容姿をしていた。そのうち一人はより若く見え、二十歳にも満たないようで、静缘の小師妹であり、少し年上のほうは静慈という小さな尼僧だった。

二人の小さな尼僧は、師姉が男に背負われて来るのを見て非常に驚き、何か...