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353話

十数分後、翠芳はすっかり力が抜け、安大壮に許しを請い始めた。家では娟子と安大彪が帰ってくるのが怖いからと、早く出してくれと懇願した。安大壮は一時間経っても出せないと言い、この女をとことん苦しめて、完全に屈服させてやるつもりだった。

外からバイクの音が聞こえてきて初めて、安大壮は引き上げた。体から急に力が抜け、翠芳はほとんど立っていられないほどだった。安大壮にやられて力が一切なく、顔は朱に染まっていた。「この小僧たらしめ、あたしそのうちあんたにやられて魂まで抜かれちまうわ。まるで若い野馬みたいに、突きまくって終わりなしだもの。あんたと結婚する女がいたら、きっとあんたの手にかかって死ぬわよ」

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