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35話

部屋には、小柄で肌の白い美しい女性が座っていた。その肌は指で押せば水が出るほど瑞々しく、三十歳前後といったところだろうか。眼鏡をかけ、気品が漂う姿は、一目で教養のある女性だとわかった。彼女こそが安大軍の妻・楊梅であり、小学校の教師だった。安大壮と桂枝が来たのを見ると、彼女は微笑みながら二人を上から下まで眺め、思わず感嘆の声を上げた。

「本当に似合ってるわね、イケメンと美女のカップル!」

「そうでしょ!彼が大壮で、彼女が桂枝よ。私たち楊家寨の嫁さんなの。彼女の元夫は私たちの楊家寨の楊鳳祥の次男で、人を殺して銃殺された人よ」と楊美玲が紹介した。

「あら!あなたが楊鳳祥のお嫁さんだったのね?本...