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2665話

その後、悲しみに暮れる蒋英を住居へ送り届けた安大壮は、木彪と共に部隊の今後について話し合い始めた。しかし、全員を集めて会議を開く前に、安大壮はアリ中佐と一度会ってみたいと思った。彼の現在の心境を確かめるためだ。木彪の話によると、彼はもはやかつての横柄な態度ではなく、将来に自信を失っているという。

エリート中のエリートとして長年部隊から崇拝されていた身でありながら、安大壮率いる反政府軍との戦いで、しかも奇襲をしかけておきながら全滅し、完敗を喫し、自分は捕虜となった。そんな彼に、帰る面目などあるだろうか?

木彪は安大壮を地下牢へと案内した。そこにはアリ中佐を含む六十名の特殊部隊員が収容されてい...