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2469話

「実際、俺の主義はな、他人の女を抱くことだけだ。俺の女は誰にも渡さねえ。どうしても交換したいなら、アキノ市長に掛け合えばいいさ。奴の女は俺の女でもあるからな。つまり、アキノ市長が自分の女を渡すと言えば、お前の願いも叶うってわけだ」安大壮は意地悪く笑った。

これには男が呆気に取られた。安大壮がアキノ市長の側近だとは思いもよらなかった。しかも、厚かましくもアキノの女は自分のものだと言い放つとは。この男は一体何者なんだ?あまりにも尋常じゃない。「尋常じゃない」以外に彼は安大壮の凄さを表現する言葉を知らなかった。タ市では誰もアキノ市長に逆らう勇気などないのに、この男はアキノの女たちが自分のものだと言...