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2412話

これは安大壮の今日の行動を大いに助けた。彼は素早く部屋に滑り込むと、再びドアを少し開けたままにしておいた。それから部屋の中を探り始めた。中は真っ暗で、カーテンが引かれていたため、一筋の光もなかった。だが、安大壮は女性の華やかな香りを漂わせる微かな寝息を感じ取った。そして部屋の匂いからも、一目で女性の部屋だとわかった。かすかな芳香が漂っている。

安大壮は目を閉じ、じっくりとその香りを味わってから、再び目を開けた。この時、彼の視力は最高の状態になっていた。部屋に光がほとんどなくても、安大壮はぼんやりと扉の正面に大きなベッドがあることを確認できた。寝息はそのベッドから聞こえていたので、安大壮はすぐ...