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2296話

この男も中々のイケメンだった。目を開けてジェニアが見知らぬ男に抱かれている姿を見て、彼は唖然とした。

助けを呼ぼうとしたが、ジェニアが目配せしているのに気づき、ようやく理解した。自分は義父の側室の部屋にいるのだ。叫ぶなど論外だった。だが、愛する女が見知らぬ男にめちゃくちゃに抱かれている様子を見て、嫉妬と羨望が入り混じった。妻の継母に恋してからというもの、ルーニーはこの十数歳年上の女性にすっかり飼いならされていた。

彼はジェニアに対する関心が自分の妻への関心をはるかに上回っており、機会があればジェニアの部屋に忍び込んでは情事に耽っていた。今日も全員が階下で義妹の誕生日を祝っているのを見計らい...