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2273話

「安大壮だ」

「大壮、それは難しいだろう。政府と軍はこの声明に署名したんだ。国内だけでなく、国際社会でも完全に面目を失ってしまった。ほぼ不可能だ。別の方法を考えるべきだ」ジオド将軍は厳しい表情で言った。

「兄貴、それじゃダメだ。あの声明がなければ、どうやって俺の兄弟たちの安全を保証するんだ?彼らは俺を信じて政府軍の招安に応じたんだぞ。もし俺がいなくなったら、お前らが皆殺しにするんじゃないのか?それじゃ俺が彼らを裏切ることになる」安大壮は首を振りながら言った。

「そんな可能性はないよ。一万人以上もの部隊だ。今の国際情勢と国内情勢では、そんな可能性も必要性もまったくない。心配する必要はないん...