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2241話

「なるほど、フィリピンの軍隊は確かに重大な問題を抱えているわけだ。彼らがモルセフやアバネフのような部隊を制圧できないのも無理はない。中国なら、解放軍が彼らの数がどれだけ多くても殲滅していただろうな」

安大壮が潜んでいる大木の前を通り過ぎる時、彼は数を数えた。確かに50人余り。基地の装備と比べれば、彼らは間違いなく「装備が充実している」と言えるだろう。迫撃砲まで携帯しているのだから。しかし、世界の大半の国々の軍隊装備と比較すれば、やはり遅れていた。フィリピンがあまりにも貧しいのは事実で、それが兵士の素質が追いつかない理由でもあった。

洞窟の入口に着くと、捕らえられた二人の偵察兵がちょうど中に...