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2239話

「安さん、そんなことを言ったら、私たちの正体が露見してしまうじゃないですか?」

「大丈夫だ、奴らもどうせ捕虜になる。お前たちを責める理由などない。それに、これは奴らのためでもある。抵抗すれば処刑されるんだからな。まあ、好きにしろ!抵抗さえしなければ命は助かる。抵抗する者は容赦なく殺す!」

二人はこくりと頷いた。この二人は今や安大壮の言うことに絶対服従で、彼の命令に逆らう勇気などなかった。安大壮が神出鬼没であることを知っており、彼らを始末するのは朝飯前だということをよく理解していたのだ。二人が立ち去ると、安大壮はまず森の方へ飛ぶように走り出した。

彼はジオド将軍の言葉を重く受け止めていた。...