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2238話

「兄貴、そういうつもりじゃないんだ。彼と話をしたいだけで、殺すつもりは全くない。誓うよ」

「それでもダメだ。私はお前を実の兄弟のように思っているが、ヴィタリー将軍は私の上官であり、兄のような存在だ。彼には山のような恩がある。ヴィーニャは彼の従妹だって知っているか?私がヴィーニャと結婚できたのもヴィタリーの紹介があってこそだ」

「え?そんな関係があったのか?それならなおさらいい。兄貴、これが最善の策だと思うんだ。まず彼と話し、それから一戦交えた後でもう一度話し合う。今回は顔合わせで互いを知る機会にして、彼が俺の実力を理解した後で話し合えば、きっとうまくいく。彼の住所だけ教えてくれれば、自分で...