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2227話

「兄貴、ただ家に帰って会いに来ただけだよ。まさか俺の行動が軍に把握されてるってこと?ありえないだろう?それとも俺たちの部隊に軍のスパイでもいるのか?」彼はわざと驚いたように問い返すしかなかった。

「それはありうることだ、ダージュアン。アルテの小僧が今回お前たちへの正面攻撃を担当している。奴の部隊は今夜にも出発するはずだ。俺が受けた命令は奴を援護することで、しかも明日出発だ。なのにお前は今、俺の家にいる。どうするつもりだ?本当に反政府武装組織のトップになったのか?アバネフとモルセフも始末したと聞いたが?」

「何言ってるんだよ?アバネフもモルセフもアン・ダージュアンとは仲良しさ。奴らの女も俺の...