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2187話

「あります、兄貴!俺たちは絶対についていきます」皆が口を揃えて叫んだ。

そのとき、盆を持った男が不気味な笑みを浮かべながらテーブルに近づいてきた。盆の上には数本の竹筒に入った酒が載せられ、遠くからでも香り立つ酒の匂いが漂ってきた。これは基地内で自家製の果実酒だった。安大壮が顔を上げると、なんとナイウィンだった。彼は驚き、ふと思い出した。あの夜、アメイがナイウィンを残してほしいと頼んできたとき、彼は承諾したのだった。

「ナイウィン、今は後方部門で働いているのか?いいぞ、しっかり働け。安大壮はお前を粗末にはしない」安大壮はナイウィンに微笑みかけた。過去のことは水に流そう、彼はそう考えていた。彼...