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2163話

山道を一時間ほど歩いた後、彼らはようやく基地に戻った。安大壮はまず蒋英を探しに行ったが、兵士に彼女とアリンそしてサニーが李健の遺体のそばにいて、どんなに引っ張っても離れず、泣き崩れていると聞かされた。

安大壮は急いで李健の遺体のもとへ駆けつけた。遺体は大きな木の下に安置されていた。日陰になっており、熱帯の密林にしては遺体の腐敗を遅らせるのに適していた。安大壮が来るのを見ると、蒋英は彼の胸に飛び込み、心を引き裂くような泣き声を上げた。彼女は李健をリーダーにすることを止めなかったことを後悔していると言った。今や人がいなくなり、彼女は白髪の身で黒髪の若者を見送ることになった。今や夫も息子もいなくな...