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2140話

「健の言葉に琳は一瞬固まった。健がこんな言葉を口にするとは思わなかった。それに、健の彼女を見る目は以前のような真剣で情熱的なものではなく、どこか投げやりな色を帯びていた。この変化に琳の心は急に底に落ち込み、全く気分が失せてしまった。

「健、私はあなたに愛を求めたことなんてないわ。私を見るだけで抑えられなくなるって言ったのはあなたでしょ。私のためなら何でも厭わないって言ったのもあなた。だから私はあなたに愛を求めたりしない。愛したいなら愛せばいい。愛したくないなら愛さなくていい」そう言って、琳は彼の手を振り払い、一人でベッドに向かって服を脱ぎ、横になった。

健は自分の言葉が琳を傷つけたことに気...