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2131話

「しかし、先ほどの選挙プロセスには少し欠陥があるな。表面上は公平公正に見えるが、実際には完全に公平とは言えない」

「ほう?大壮兄弟、では何をもって公平公正と言うんだ?」スーシーノは安大壮がようやく本気で自分に挑んできたことを察した。先ほどまでは単なる社交辞令だったのだ。もちろん、自分のルールが完全に不公平であることは百も承知だった。

「簡単なことさ。ここにはこれだけの人間がいる。彼らには皆選挙権があるべきだと思う。我々は彼らのためにリーダーを選んでいるんだ。当の本人たちに投票権がないなんて、この選挙が公平だと言えるのか?つまり私が言いたいのは、ルールなんていらない、ただ公平であればいい。ル...