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20話

うん、仕方ないわね!一人じゃ歩いて帰る勇気ないし、それにもう日が暮れかけてるのに、夜道を山道歩く度胸なんてないわ!それに、わたし県城には詳しいから、あなたたちの用事もさっさと済ませる手伝いができるわ。

じゃあ行きましょ!桂枝、ほら、おばさんと一緒に山を下りましょ。

そう言いながら、桂枝の腕を自ら取って、二人の女性は親密に山を下りていった。

安大壮はバイクに乗る勇気もなかった。道はぬかるんでいて、仕方なくバイクを押しながらゆっくりと山を下りた。

十分ほどで山道に到着した。幸い地形のおかげで、洪水は来るのも早かったが引くのも早かった。山道にはもうほとんど水たまりがなく、安大壮はバイクのエン...