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1962話

外で見張りをしていた二人はまだ熟睡していた。安大壮は得意げに笑うと、山を下っていった。あの滑りやすい巨岩の上に着くと、彼は下を見下ろし、身を躍らせ、夜の闇に消えていった。

モタイたちの陣地に戻ると、松明を持って何かを探している者たちがいることに気づいた。安大壮は自分を探しているのだろうと察し、すぐにその場に横になり、眠りを装った。案の定、しばらくすると二人の当番兵が彼を見つけた。

安大壮がこんな場所で寝ているのを見て、何かぶつぶつ言いながら、彼に向かって「ちっ」と舌打ちをして立ち去った。

間違いなく、この二人は彼を探しに来たのだ。彼が姿を消したことに気づき、急いであちこち探していたのだろ...