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1953話

少女は安大壮が自ら銃を捨てたのを見て、相手に悪意がないことを悟り、彼女のことも信用してくれたのだと分かった。彼女も銃をしまい、安大壮を上から下まで眺めながら、塔市で大暴れした中国人かと尋ねた。安大壮はそれを聞いて、驚きのあまり言葉を失った。

「マジかよ!」こんな辺境の地でも安大壮の名が知れ渡っているとは。もしかして彼女はずっと前から安大壮に憧れていたのか?

そう思うと、この美女を抱きたいという下心が湧いてきた。こんな美人を抱かないなんて、ロバの糞玉同然だ。彼はすぐに下卑た笑みを浮かべて言った。「お嬢さん、私が安大壮です。今はフィリピン政府に追われていますが、我々は絶対に正当な理由があってこ...