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1940話

しかし安大壮はこの時、隣の部屋にいる自分の女たちのことが気になっていた。今日の午前中にはアバネフの基地へ行かなければならない。出発前に彼女たちと一発やっておかないわけにはいかないだろう?

そこで安大壮はベッドから降り、何も身につけず、誇り高き英雄を掲げたまま部屋を出た。二夫人は彼と言葉が通じないため、名残惜しそうに彼の逞しい体が去っていくのを見送るしかなかった。彼女には信じられないことだった。一晩中、この男は彼女の体の中で硬いままだったのに、今起きても変わらず、そのままの状態だったからだ。

昨日も、彼と会った瞬間から、彼の誇り高き英雄が妥協する姿は一度も見たことがなかった。常に誇らしげに突...