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191話

「私、あの、大壮お兄ちゃんに寝られるところだったの。彼、完全に私をあなただと思い込んで、いきなり抱きかかえて茂みに連れ込んだのよ。茂みに着いたら、何も言わずに私の口をふさいで、激しくキスしてきて、それに下の方まで触ってきたの。それから自分でズボンを脱いでそのまましようとして……本当に怖かった。何かおかしいと思ったの。彼ずっと『ベイビー』って呼んでくるし、『会いたかった』って。前にそんな風に呼ばれたことなんてないから、きっと間違えてるんだって、私をあなただと思ってるんだって気づいたの」安雨が言った。

安晴はそれを聞いて、顔を真っ赤にし、急いで妹の口を手で押さえた。「やめて!誰かに聞かれたら、お...