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1885話

二人は歩きながら話し続けた。果たして、さらに奥へと二里ほど進むと、前方に小川が現れた。密林の中を流れるこの小川は水が澄んでいて、夜の闇に包まれていても、安大壮は川の中の様子をはっきりと見ることができた。

小さな魚が小川の中をのんびりと泳ぎ、水は膝あたりまでしか来なかった。二人は小川を渡り、安大壮はイワンカに軍刀を持って川辺で見張りをするよう言い、自分は狼の皮と肉を洗い始めた。それが終わると対岸で焚き火を起こし、狼肉を焼き始めた。

火が起きると、安大壮は安心してイワンカに焚き火のそばで狼の皮を乾かし、狼肉を焼くよう任せた。自分は近くの大木の下で簡易な小屋を作り始めた。彼の安家寨ではこういった...