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1677話

しかし、アルテがどれだけ力を入れても、安大壮を揺るがすことはできず、ましてや彼の手を握り潰すなど到底無理だった。それどころか、安大壮が少し下に押し込むだけで、アルテの手は下がり始めた。だが安大壮は、彼が皆の前で恥をかかないよう故意に手加減し、内側の力を緩めて、アルテに反撃の機会を与えた。

周囲の者たちは二人が互角の勝負を繰り広げていると思っていたが、実際には二人とも相手の実力を心の中でよく理解していた。

最後に安大壮は自ら負けを認め、アルテは確かに力が強く、自分は相手にならないと言った。これにアルテは顔を火照らせたが、肌が黒すぎて赤くなったのは見えなかった。

アロヨは安大壮が負けたのを見...