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165話

「お前、話を逸らすな。何をしたか、お前自身も俺も十分わかってる。言っておくが、おふくろの身体を拭いてやった時、昨晩お前と一緒にいたことはすぐに分かったんだ。秀儿はまだ子供だから分からなかったが、姉さんの私には分かる。女だからな、一目でわかったよ。生前の母さんは毎日お前の話ばかりしていた。あの頃は単に秀儿をお前に嫁がせたいだけだと思ってた。でも後で安徳財が言ったことと、母の奇妙な行動を合わせて考えると、ほぼ察しがついた。お前たちはとっくに関係を持っていたんだろう。昨晩のことは父さんにバレたんだ。母さんはお前たちの関係がバレて、私たちに顔向けできなくなって、死を選んだ。そしてお前は?女を抱くだけの...