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797話

李大宝はベッドから降りて歩きかけたが、突然足を止め、振り返ってシャツを着てから部屋のドアを開けた。ドア前に立つ柳思思を見て、冷たく言った。「また何の用だ?」

柳思思は顔を上げて李大宝を見つめ、頬はまだ微かに赤みを帯びていた。思わず声を荒げる。「あなたね!」そして手に持っていたものを一気に李大宝に差し出し、冷たく言った。「月霊丹の丹方と材料よ!」言い終わるとすぐにその場を立ち去った。

李大宝は手に持ったものを見て、少し気まずさを感じた。彼女は自分にこれを届けに来たのだ。去っていく柳思思の後ろ姿を見て、お礼を言おうと唇を動かしたが、彼女は曲がり角を曲がってすぐに姿を消してしまった。李大宝はため...