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640話

羅芳は身を震わせ、一瞬口をぱくぱくさせたが、何も言葉が出てこなかった。まさか李大寶が自分にこんなことをするなんて、思いもしなかったのだ。

抱きしめた羅芳の魅惑的な体を感じながら、李大寶の胸の内も熱くなってきた……

「くそっ、さっきあんな状況でも我慢したってのに、この女房、逆ギレして俺が無理やりあんなことをしたって言いがかりをつけやがって」今の李大寶の心は怒りと憎しみが入り混じり、思わず両手で羅芳の豊かな胸をぎゅっと掴んでいた。

その瞬間、ようやく羅芳は我に返った。目を見開いて、目の前にある李大寶の顔を見つめ、体を激しく動かして抵抗し始めた。歯を食いしばって叫んだ。「あ、あんた、このスケベ...