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638話

ようやく静かになったと思われた羅芳だが、いつの間にか、その双眸がふいに開かれた……

彼女の表情はどこか奇妙で、ゆっくりと顔を下げると、自分の身に下着姿しか残っていないことに気づいた。顔を横に向けると、そこには李大宝の姿が……そして自分の片手が、今まさに李大宝のズボンの中に入り込んでおり、その中で何かが小刻みに脈打っているのを感じていた……

頭を使うまでもなく、羅芳はそれが何かわかっていた。彼女の目が次第に大きく見開かれ、慌てて手を引っ込めた。「あ、あなた……」

体に力が入らず、そして下半身はまるで洪水のように濡れていた。まるで……男と関係を持った後のような……

隣に横たわる李大宝の姿と、二人が...