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60話

李大宝は思いもしなかった。昨夜のことに軽く触れただけで、林霏霏がトイレへと一目散に駆け込んでしまうとは。昨夜のことがあって、この小娘は本当に自分を恐れるようになったらしい。

まあ、それも悪くはない。自分の医術を見せつけてからというもの、彼女はずっと鍼灸術を教えろと付きまとってきたのだ。それが李大宝にとっては頭痛の種だった。

今となっては、昨夜の方法はかなり効果があったようだ。少なくとも一時的にこの小娘を怖がらせることができて、毎日医術を教えろとしつこく迫られることもなくなった。

だが考えてみれば、あの小娘は体つきが魅力的で、まるで小さな妖精のよう。もし本当に自分の思い通りにできたら、あの...