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586話

これを聞いて、李大宝の顔色が急変した。くそっ、この犬男女め、周青青を陥れる相談をしているのか?!

今すぐ飛び出して、あの男をぶん殴り、朱倩倩にも一言二言言ってやりたい衝動に駆られたが、二人の会話を聞いていると、事態はそう単純ではなさそうだった。

一時の怒りで物事を台無しにするわけにはいかない。李大宝は心の中の怒りを必死に抑え込み、中にいる二人の会話に耳を傾けた。

陳密という男はニヤニヤ笑いながら、すでに手を朱倩倩の胸に這わせ、乱暴に揉みしだき始めていた。朱倩倩の体が震えたが、なんと彼女は避けようともしなかった...

くそっ、この淫らな女め!

「陳...陳密、あなた...本当に周青青を...