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585話

「どうしたんだ?」李大宝は首を傾げて訊ねた。

一方、憨三児の顔には少し照れくさそうな表情が浮かび、しばらく躊躇った後、ようやく声を潜めて言った。「大宝兄貴、あの...前にくれたあの薬、飲んだらすごく効いたんだ...もう一粒か二粒、もらえないかな?」

前にあげた薬?李大宝は眉をひそめてしばらく考え、突然思い出して大笑いした。なるほど、今日の食事の時に見た周燕のあの色っぽい表情は、最近憨三児に潤されていたからか...

李大宝が南溪村を離れる時、憨三児のためにわざわざ男性機能を高める薬を調合したことがあった。まだ丹薬のランクには達していないものの、一般人にとっては、この薬を一粒飲むだけで、市場...