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582話

この一件は、ようやく一段落ついた。張玲玲は古渓鎮を離れ、燕京へと旅立った。夏梅姉さんと顧慧姗の二人は張玲玲のことを心配していたが、李大宝が彼女を送ったと聞いて、次第に安心したようだ。

花屋に戻り、女性たちを家まで送った後、李大宝は一人で張玲玲の部屋に入った。明かりをつけると、机の上にはまだ彼女のペンとノートが置いてあった。

引き出しを開けると、そこには小さな日記帳が...

李大宝はその日記を開き、ほんのり温かみのある卓上ランプの光を頼りに読み始めた...

最後のページには、張玲玲がこう書いていた:「明日、私はここを離れます。大宝お兄ちゃんが悲しまないでくれることを願っています。大学を卒...