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573話

雲韻に見つめられ、李大宝の表情はやや妙なものに変わった。

彼の胸中には当然考えがあった。白雲宗に知らせれば、宗内から強力な弟子や長老が派遣されてこの鎖霊陣を解くだろう。しかし、本当に白雲宗の者が来れば、この石碑の後ろにある物は雲韻とは無関係になってしまう。

李大宝は今や、この鎖霊陣の後ろにある物がどれほど貴重なものかを理解していた。もし雲韻が嘘をついていないなら……かつて白雲宗の長老はこの後ろの物から発せられる強い玄気の波動を玄脈だと思い込んでいたのだ!

李大宝は今まで玄石がどういう形をしているのか見たことはなかったが、一つの玄石に含まれる玄気の波動は、翡翠よりもはるかに多いはずだ。少なくとも...