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560話

李大宝は思わず顔を輝かせ、口走った。「本当に?」

先日、冯長兵が派遣してきた弁護士と正式な契約を結び、資金面でも冯長兵が会社に投資してくれていたが、具体的な販売方法については、冯長兵側の人間と李大宝側の姚鳳鳳が協議することになっていた。

結局、南渓村の野菜果物飲料工場は、李大宝が姚鳳鳳に全権委任していたのだ。

向こうで姚鳳鳳は妖艶に微笑み、「嘘なんかつくわけないでしょ。でも本当の社長はあなたなんだから、名ばかりの店主でも決断しないとね。早く来てよ、新世紀のエントランスで待ってるから」

李大宝は心から喜び、すぐに承諾した。振り返ると陳月の顔に奇妙な表情が浮かんでい...