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555話

想像もできないことだが、天玄境という高みに達した杨老が、こんなにも取り乱す時があるとは。

しかしこれも李大宝が修者界における丹薬の希少性や錬丹師の地位についてあまり理解していなかったからだ。李大宝の肯定的な返答を得た杨老は、ようやく彼をソファに座らせ、錬丹師について語り始めた。

天地の気息が薄くなった今、修者たちは体内に玄気を蓄えているものの、それを消費した後に補充するには相当な時間がかかる。短くても三、四日、長ければ十日や半月もかかることがある。

そんな時、上九門や神剑部隊の本部にいる修為の深い修練者たちは、自身の玄気を素早く補充できるものを求める。その代表が玄石と丹薬だ!

玄石は翡...