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55話

お風呂場ではまだ水が「ザーザーザー!」と流れ続けていたが、香梅おばさんの動きは止まっていた。彼女は目を見開き、窓台に立つ李大宝を見つめ、固まってしまった。

まさか香梅おばさんに見つかるとは思わなかった。李大宝は心の中でかなり驚いたが、香梅おばさんの驚きに満ちた美しい顔を見ると、さっきまでの渇望と艶めかしさがまだ完全には消えていないことがわかった。

心の中で歯を食いしばり、李大宝は窓台に手をかけて中に飛び込んだ。どうせ香梅おばさんに見つかったのだから、今や体の中で邪な炎が燃え上がり、血が沸き立ち、体が爆発しそうだった。今や引くに引けない状況で、やるなら徹底的に、香梅おばさんを抱いてしまおうと...