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505話

李大宝の視線が、ある大きすぎず小さすぎない原石にピタリと固定された!その石はすでに少し切り開かれており、そこから手のひらほどの大きさの緑色の光沢が露出していた。一見すると普通の翡翠と変わらない。

一般人の目から見れば、この原石には確かに翡翠が含まれているものの、露出している部分はあまりにも小さく、全体に占める翡翠の割合は決して多くないだろう。他のいくつかの石と比べても、この一つは特に目立つものではなかった。

しかし李大宝は違った。彼は修練者であり、常に丹薬を練っていることから、玄気に対する感知能力は一般人よりもはるかに鋭敏だった。

手のひらほどの翡翠の色合いを見せるだけのこの原石から、彼...