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377話

あの聞き覚えのある音を聞いて、李大宝の胸中に恐怖が走った。あれか！あいつがまた来たのか？！

まさか今度はあの化け物に殺されるというのか？

彼が逃げ出そうとした瞬間、一筋の光と共に人影が一瞬で李大宝たちの間に現れた。

風が激しく吹き荒れ、その光の流れが止まり、光とその上の人影がゆっくりと姿を現した。

李大宝は顔を上げ、目の前に立ち止まった人物を見て、表情がわずかに変わり、目には奇妙な色が宿った。

あれは……

あれは人間だった。正確に言えば、女だった。しかも彼女は小さな絹の帯の上に立っていた。

さっきの光の流れはあの絹の帯から放たれたもので、...