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343話

「あれ、そういえば、王元成からもらった解毒薬があるじゃないか?」

李大宝の頭にふと閃きが走った。午後、王元成が自分に押し付けてきた解毒薬の小瓶のことを思い出したのだ。彼はあの薬が阿媚の体内の玄気の毒を治せると言っていなかったか?

あの時、李大宝は阿媚の体内の玄気の毒が何なのか全く分かっていなかった。だが今この状況を見て、彼は理解した。王元成が言っていたのは、きっと阿媚の体内にある九陰玄気のことだろう。普通の人なら九陰玄気の存在など知らず、阿媚の今の状態を見れば、体内の玄気に陰寒の毒が混じったと思うに違いない。

解毒薬が本当に効くかどうかは分からないが、今はもう藁にもすが...