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335話

李大宝は部屋の入り口までそっと近づき、中を覗き込んだ……

部屋の中には周青青と母親の二人だけがいた。周青青も母親がこんな時間に自分を訪ねてくるとは意外だったようで、眉をひそめ、困惑した表情で尋ねた。「お母さん、どうしてここに?」

鐘秋月は事務机の上の書類をさらりと一瞥し、眉をひそめながら不思議そうに言った。「青青、あなたたちの村で何か土地株式制度というものを推進しているって聞いたけど、あなたがやっているの?」

外にいた李大宝はこの言葉を聞いて思わず驚いた。なぜ鐘秋月という鎮長までが南渓村の土地株式制度のことを知っているんだ?南渓村はずっと貧困から抜け出せず、ここ何年も古...