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330話

突然、奥の部屋のドアが一気に開いた……それはアメイの部屋だった。

ドアが開き、「キィッ!」という音が響いた。曲慶鈴は李大宝の診療所には誰もいないと思っていたが、まさかあの奥の部屋のドアが突然自ら開くとは思わず、大きく驚いてしまった。慌てて短いスカートをお尻に押し当て、立ち上がると李大宝の腕をしっかりと掴み、震える声で「だ、大宝……」と呼びかけた。

李大宝は眉をひそめ、曲慶鈴の丸みを優しく撫でながら「大丈夫だよ」と安心させた。

そして再び顔を上げ、奥のアメイの部屋の方を見た……

アメイは部屋の入り口に立ったまま、なかなか出てこなかった。李大宝は眉をひそめ、いらだったように尋ねた。「アメイ、何して...